金属加工の基礎知識①

プレス加工

このブログを書いているのは2月15日ですが、13日の土曜日に福島県、宮城県の方で震度6強の大きな地震がありました。そして15日の昼頃に和歌山県で震度4の地震。
どちらも津波の被害はありませんでしたが、追い打ちをかけるように強風に大雨に大雪と、被災地はかなり厳しい状況かと存じます。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。


さて、今回は岡田製作所のメインの仕事としている、金属加工をテーマにお話しします。
金属加工といっても様々な加工方法があります。まずは第一回として「プレス加工」について。
プレス加工とは、専用の金型をセットしたプレス機で、対象の加工材に圧力をかけて成形するという加工方法です。シンプルな加工方法なので、一個あたり数秒で成形することができます。そのため比較的短い時間で大量生産することができるのです。ロット数が多いほど低コストで製品が生産できるのもプレス加工の大きなメリットです。

プレス加工の中にもいくつか種類がありますが、↓の動画は順送型と呼ばれるタイプのプレス方法です。

プレス加工で製品を成形するまでの流れ

プレス加工で製品を生産するまでの流れをざっくり表すと、こんな感じになります。
↓↓↓
①金型設計→②金型製作→③金型テスト(テスト加工)→④生産開始

実はこの①~③までの金型が出来上がるまでが重要で、これによってプレス加工で出来上がる製品のクオリティが左右されます。

金型設計~テスト加工

まずは金型の製作を専門としている、金型屋さんと綿密に打ち合わせして、設計図を基に金型を作ってもらいます。
そして出来た金型を実際にプレス機にセットして、製品を試作します。

金型の微調整とテストを、納得のいく加工が出来るまで何度も繰り返します。プレス機の加重やスピードなどの、機械の設定もここで大方決めます。ここで妥協して適当な仕事をしてしまうと、生産過程で不良品が多くなってしまったり、余計な後加工が必要になったりと、後々面倒なことが起こりやすくなります。なのでこの金型をきっちり仕上げることが、プレス加工においてかなり重要なポイントとなります。

製品生産

納得のいく金型が仕上がったら、実際に材料をプレス機にセットして、どんどん生産していきます。プレス加工は単調な加工方法なので、如何に手際よく、そして効率よく作業するかが大事です。同じ製品を多い時では一日に一人で数千個生産することもあります。

つまり、一日中ずっと同じ作業をひたすら行います…。
やることは単調ですが、金属を扱うのでボケっとしているとケガしてしまいますし、知らぬ間に不良品を作り続けてしまっていることもあります。
飽き性や、同じことを何時間もやり続けることが苦手な人には酷な仕事かもしれません(笑)



まだまだあまりつらつらと書くと長くなってしまうので、今回はざっくりとプレス加工の流れについてのお話しで留めておきます(^_^;)
次のブログではプレス機の種類や、プレス加工の種類をお話ししようと思います!

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